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11月3日・4日に横浜で行われた「第23回日本臨床スポーツ医学会学術集会」に参加しました。

私は昨年に引き続き、女子7人制ラグビー日本代表チームの傷害発生についての報告をさせていただきました。ラグビーはコンタクトスポーツであり外傷・障害ともに少なくないのですが、15人制と7人制では傷害の発生率や障害の内訳も異なります。発生機転や選手個々の身体的特徴などの分析は不十分なので、今後は理学療法士としての関わりがもう少しできれば嬉しいな、と思いました。

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今回もラグビーに関わっている全国のスポーツ医・PTの先生方が聞きに来てくださり、肩関節脱臼が多いという共通の悩みや、傷害発生率の高さの理由は何か、などディスカッションができて有意義な時間となりました。もっともっとケガを減らして確実に復帰できるようにしないといけませんね・・・


続いて、今回特に興味深かったセッションを2つ紹介します。

<ランチョンセミナー「足関節足部のスポーツ傷害に対する関節鏡視下手術」>
帝京大学整形外科  高尾昌人先生

足関節前方インピンジメント症候群に対する関節鏡視下手術では、骨棘や増生した滑膜を切除することで痛みが取れた例が紹介されました。後方インピンジメント症候群では、一般的に三角骨インピンジメントと考えられていますが、骨以外で長母趾屈筋腱の絞扼がある場合もあって、正確な病態把握が治癒につながることになる、とよく分かりました。

足底腱膜炎の治療では、保存療法で治癒しない例も多く、病態が単純な炎症でなく足底腱膜自体の変性であるとのことでした。踵骨棘発生の原因は足底腱膜の張力によるものではなく、地面からの応力による変性の結果であることが骨梁構造からも分かったそうです。
足部・足関節周囲の痛みの原因、特に部位をきちんと把握して理学療法をしないと良くならないな、と改めて感じました。

<一般演題、体幹筋・大腿部 「血腫に対するウロキナーゼ局所注入吸引療法の適切な注入/吸引時期の検討」>
同愛記念病院関節鏡・スポーツセンター  立石智彦先生

大腿部の打撲(いわゆる『ももかん』)はコンタクトスポーツでよく発生し、筋挫傷による血腫が可動域制限や強い痛みを引き起こし、骨化性筋炎へ移行して治癒までの期間が長引くことも少なくありません。立石先生は、1週間以上可動域制限のある例に対し、必要であればウロキナーゼと生理食塩水を局部注入し、血腫が溶解したところで吸引して治療しているとのことでした。穿刺までの期間は、血液溶解が十分におこる3日目以降に行うのがよい、とされていました。

以前、医療機関で働いていた時に打撲を放置して膝関節が90度も曲がらなくなった患者さんに毎日超音波治療をしていたことを思い出しながら聞いていました。正確な診断と治療は本当に大事ですね。

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今年も興味深い演題が多く、とてもいい勉強ができました。

発表に際してお世話になった皆様、どうもありがとうございました。
学会に参加された皆様、お疲れ様でした!

<磯>

201211/05

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