理学療法士による
リハビリ&コンディショニングスペース

スタッフBlog

スタッフBlog

図書のご案内 3

視聴覚案内

「眼力」
齋藤孝 三笠書房(2004年)

"見る目がある"って、どんな目だろう、と考えたことはありますか?

この本は「言葉に出して読みたい日本語」の齋藤孝さんの著書で、
人物・モノを見る目=眼力 について、人物や事象をどのように見抜くかという
様々な「カリスマの目」が紹介されています。

勝海舟は、その人の仕事が後世にどれほどの影響を与えたのかの結果を重視すると言い、人物をはっきりとランク分けしていました。
力道山は背中だけを見てアントニオ猪木を採用しました。
このほか、広島カープの木庭スカウトや映画の大島監督、プロゴルファーの例、
どんな人のことを眼力のある上司と言えるか?という例も。


経験から得たものがその人独自の「ものさし」となり、
そのものさしで相手を見ていることが分かって
一流の人たちのさまざまな基準・眼力の例に、なるほど...と感心させられます。


* * * * * *


では、自分に眼力をつけるにはどうしたらいいのでしょうか。
第3章では「齋藤式・座標軸思考法」が紹介されています。

これがなかなか面白いので、ぜひ試してみてください!


まずXとYの座標軸を作り、2つの基準について考えてみます。
例えば、優等生・劣等生をX軸(横軸で右へ行くほど優等生)、
生真面目さをY軸(縦軸で上へ行くほど生真面目)にとってみます。
生真面目で優等生なのが右上、不真面目で優等生なのが右下に位置します。
野球で言うと、生真面目な優等生(心配はないけれど、おもしろみに欠けるタイプ)
が原辰徳、不真面目な優等生(イザという時には一番頼りになるタイプ)
が江夏豊、松坂大輔だそうです。

このように座標軸を作り人物名を当てはめていけば、大勢が見て簡単に共有でき
公共性が高くて判断に失敗しにくい基準ができるとか。

他にも色々な座標軸が紹介されていますが、納得したのが以下の2つ。

エネルギー値と利口さの軸:
エネルギーとは、何かを吸収しようとする貪欲さや伸びていく力の基盤になるような生きるパワーのこと。
利口でエネルギーが高いのが理想だが、利口でエネルギーが低い人と
利口ではないがエネルギーが高い人のどちらをより高く評価するか?
著者は、エネルギー値の高い方を迷わず選ぶ。
エネルギーがあれば利口になることは可能だから、というのがその理由。
そして、相手の身体が発するエネルギーを敏感に感じ取ることが人生にとって大切だ
と述べています。

自己客観性と自己肯定力の軸(人を見る目の大本命!):
自己肯定力とは人が伸びていくときに必要な要素で、どんな状況でも
「自分はやり遂げられる」と思えること。
自己客観性とは、ある領域の中で自分はどこのポジションにいるのかを認識する力。
自信を持つと同時に、冷静な客観性で自分のポジションを把握することが成功者になるために重要。

自己肯定力が高く客観性が低い左上のゾーンは「オレ様系ゾーン」で、
あるとき急激に落ちることがある(創業者や起業家にはオレ様系が結構いる)。
自己肯定力が低くて客観性の高い右下のゾーンは、
自己を客観視できるために自己肯定力が低いことがあるが、
自己肯定力を保つことができれば這い上がって成功する可能性が高い。


* * * * * * 


続いて、人ではなく「仕事」を見る場合に大切なのが「プロセスを見抜く」ということ。

一見レベルの高そうな仕事に見えてもそれには2種類あり、
完成させるのに膨大なエネルギーを使わなければできない仕事と、
そもそもレベルの高い素材を組み合せただけの仕事がある。
エネルギーをかけたポイントを見極め、そのポイントを評価することができれば
惑わされることはない。

技術を見るときも、派手か地味かに関わらず、その技術を身につけるのに
どんなプロセスがあったのか、どれだけエネルギーを要したのかという観点を
判断基準にすると、その人のやっていることや意味がより明確に分かってくる、そうです。


* * * * * *


人物や物事に対して、自分の中にぶれない基準があると問題解決にも役立ちます。
いろんな要素を軸に考えてみると、今まで気づかなかったところにも発見がありそうですね。


201004/20

このページのTOPへ
Copyright (C) Physio Center. All Rights Reserved.